そういう事か、えむ

えむとわたしの珍道中🚗³₃食べ物🍖仕事🍱奮闘記。

受け入れるということ。

手術前の記憶はあるが、手術後から翌日の朝目覚めるまでの記憶はなかった。

家族が来て妹の涙に私も泣いた。

手術は3時間の予定が4時間になり連絡を待っていた妹にかなり心配させてしまった。

管を外したばかりで、喉は痛く、声はかすれていた。

これは本当に現実なのか?

きっと夢のはず

何度も繰り返し考えたが、頭痛も、喉の痛さも、足の付け根の痛さも、目に映る病室の様子もどれも現実だった。

それでもまだ、現実を受け入れられず、受け入れたくないという思いで頭はいっぱいだった。

聞こなれないブザーの音や、ナースコールの音。

夜一人になると頭痛に襲われ、不安と闘う時間が続いた。

四人部屋に移り数日間。

ナースのお仕事のような明るい空気は全くなかった。

隣りの人と挨拶もなく、カーテンで仕切られた空間で過ごす時間。

高齢の方と看護師さんとのやり取りは時々コントのようで、不安でいっぱいだった気持ちを少しずつほどいてくれた。

私は手術したんだ。

これからの事を考えると不安でいっぱいだが、受け入れるしかなかった。